大学生活をふりかえる対話の授業

週に数日、保育実習や学生のサポート担当として勤務している大学で、「潜在保育士」の対話や居場所づくりなどを続けてきた活動や思いを、4月から社会人になる4年生にぜひ話してほしいとお声がけいただきました。

彼らが期待に胸を膨らませて大学生に入学する年に、コロナが広がり入学式がありませんでした。
また入学後しばらくは、オンライン授業でした。
ようやく対面で授業が始まり友達とコミュニケーションできるかどうかという時に保育実習が始まり、人とのコミュニケーションも実習簿の記入も、あらゆることに対して戸惑いが大きく個別サポートをした学生もたくさんいました。

私がこの大学に来た時に、そんな状況の彼らと出会い関わるようになったので、私にとっては印象的な学生たちです。
せっかくの機会なので、自分たちの4年間の学生生活を振り返る時間もとり、対話を重視したワークを行いましたが、精神的に不安が大きかった経験が、いまでは学びになっていることがわかりただただ感動。 
保育士として現場に就職する学生だけでなく、企業に就職するため卒業と同時に潜在保育士になる学生もいますが、資格取得を目指して学んできた自分に、自信を持って社会に羽ばたいてほしいと思います。

対話の中で、同じ思いに触れ共感・安心することは大切だと思いますが、同時に「自分とは違う価値観」にふれることも大切だと考えています。社会に出てこれから様々な経験を重ねていく彼らが、「自分とは違う価値観」に関心を持ちながら進んでいってほしい。そしてどうか、彼らの問いに耳を傾け、心を寄せてくれる人と出逢いますように。

「潜在保育士の声を聴く」
ここにこだわって始めた活動が、保育を学ぶ学生へとつながってきたことに、手応えを感じる瞬間でした。


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