保育士の居心地の良さって?

8月、「Reほいくカフェ」第2回を開催しました。
テーマは、「こんな現場なら戻ってみたいを、今こそ語ろう」。
少人数での開催となりましたが、その分ひとりひとりの想いにじっくり耳を傾けることができ、深い時間になりました。

「居心地のよさ」を起点に語り合う

今回の会では、最初に「これまでに居心地がいいと感じた瞬間」を出し合うところから始めました。
それは保育の現場に限らず、日常や人との関わりの中で感じたものでも構いません。

居心地の良さは、何も“うまくいく瞬間”だけにあるのではなく、
すれ違いや戸惑いを経て、人と分かり合えたときにも生まれるもの。

職場における問題や課題は、ともすれば厄介に感じて否定的に捉えるかもしれませんが、
全て無くなったらどんな関係性になるんだろう。そんなことにも話が広がりました。
話を重ねる中で、参加者のみなさんが少しずつ、
「自分が大切にしたい関係性」や「安心して働ける空気感とは何か」を
言葉にしていく姿がとても印象的でした。

対話のなかで出てきたキーワードについてみなさんと話をしていくと、
同じキーワードでも人によって感じ方が違ったり、見る視点がひとつではないことがわかりました。
「あ〜、その視点は自分とは違うわ〜!」という気づき。
自分とは違う意見だったとしても、「なるほどね」「そういう視点もあるのか」と、そこからまた対話が深まっていきます。
また「話していると、自分が今、短時間携わっている保育園が、とてもいい環境だということに気づいた」という声も!
とても素敵な気づきでした。

それぞれの言葉に、その人の経験や想いがにじんでいて、
“理想の現場像”はひとつではなく、たくさんの色を持っていることに改めて気づかされました。

なぜ「対話の場」が必要なのか

保育士資格を持ちながら、今は現場にいない“潜在保育士”の方々。
これからどう関わりたいかは、さまざまです。

けれど共通しているのは、
「保育と子どもに、全く関心がないということではない」
ということです。
だからこそ、もう一度“保育とつながる”ためには、
制度や条件よりもまず、「自分の声を言葉にできる場」「安心して話せる仲間」が必要だと感じています。

対話を通して、自分の中に眠っていた“保育士としての軸”を見つける。
それが、もう一度社会とつながる一歩になると信じています。

次回の第3回では、「保育士としてのわたしを広げる」をテーマに、
自分の得意や好きなことを掛け合わせた“保育×◯◯”を考えていきます。
「私らしく保育に関わる」を一緒に探していく時間。

小さな対話の積み重ねが、保育の未来をやさしく変えていく。
そんな手応えを感じた第2回でした。

当日の様子をJCOMさんに取材していただきました。(放送は終了しました)

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