「安心して預けられる場所」が、少しずつ広がっていくこと

今年度もまた、昨年度に引き続き、子育て支援に取り組む法人様から託児事業の委託をいただきました。
心からうれしく、そして改めて身が引き締まる思いがしています。

この託児事業の背景には、「保護者の方が、自分の学びやリフレッシュの時間を安心して過ごせるように」という願いがあります。
そしてその時間を可能にするためには、子どもたちにとっても、安心して楽しく過ごせる環境が不可欠です。

私たちはその想いに大いに共感しながら、託児に関わっています。

託児を担うのは、「潜在保育士」たち

この託児の現場で活躍してくれているのは、今は保育の仕事を離れているけれど、保育士資格を持ち、想いと経験を持ち合わせた「潜在保育士」の皆さんです。

保育士資格があっても、子育てや家庭の事情、働き方の問題など、さまざまな理由で現場を離れている方は少なくありません。
けれども、彼女たちが子どもたちと関わる姿を見ていると、「潜在」であっても保育士であることに変わりはない――その事実を、強く感じます。

子ども一人ひとりの気持ちに寄り添い、保護者の小さな不安にも耳を傾ける。
その姿勢はまさに、専門職としての確かなまなざしであり、頼もしさがあります。

「またお願いしたい」と言っていただける信頼

最初は不安そうにお子さんを預けた保護者の方が、次もまた「お願いできますか?」とリピートしてくださることが増えています。
それはきっと、「安心して預けられる場所」が、保護者の方にとって信頼の証になっているからだと思います。

こうして信頼が少しずつ積み重なっていくことが、今の社会にとってとても大事なことだと感じています。

今できることを、確実に重ねていく

今、保育の現場は深刻な人材不足に悩まされています。
その一方で、「保育に関わりたい」と思っている潜在保育士の方たちは、社会の中に存在しています。

大切なのは、「保育士」としての関わり方がひとつではないということ。
一日中フルタイムで働くことだけが保育ではなく、こうして一時的な託児や地域での活動を通じて力を発揮できる場も、確実に意味があります。

子どもたち、そして保護者のまわりに、少しでも温かい環境をつくっていくために。
今できることを、これからも一つひとつ、丁寧に積み重ねていきたいと思っています。

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